『直視』・・・作家 ゆずぽん
2020年12月20日(白帯)
「直視」
作家 ゆずぽん
いつも空を見上げながら歩いてた
あの流れゆく雲の向こう側に
天使になった君がいるはずだと
もしも雲の向こう側を覗ける
特殊な眼鏡があったなら
雲の上の君を見つめながら
今ならちゃんと伝えられる
あの時に言えなかった僕の気持ち
「君が好き」のひと言が
だけどきっと
君ならこう言うかな
大事なことは
眼鏡なんかに頼らないで
自分の眼でしっかりと
足元の現実と先の未来を
見つめることだよって
そうだね
いつまでも目を逸らせてはいられない
上じゃなくて前を見て
これから先の未来を直視して
前に進んで行かなくちゃ
ふっと一息ついた後
僕は愛用の眼鏡を掛け直し
前を見ながら再び歩き始めた
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