『恋愛の詩』 作家 入間しゅかa.k.a吸い腱
2020年11月22日(白帯)
「恋愛の詩」
作家 入間しゅかa.k.a吸い腱
きみとぼくが一緒にいる間にも
永遠はどこか別の場所にあって、
誰のものでもないんだよ。
愛だの恋だのみんなが歌いたがるのは
永遠がどこにもないからなんだろうね。
恋をするっていうのは
ガラスのコップに水を注いで、
満たされていくのを見ているみたいだ。
溢れないように慎重に
表面張力のギリギリまで注いだら、
おしまい。
あとは誰が水を溢すのか。
ギリギリまで注がれたコップを倒せるだろうか。
びしょびしょに水浸しになれるのは
ぼくらしかいないって言い切れたらいいね。
そしたら永遠なんてどこにあっても関係ないよ。
ぼくらは一緒にコップの水を何度でも注げるし、
何度でも溢すことだってできるんだ。
びしょ濡れなぼくらが
コップの水を最後に溢す時、
また会えたらいいな。
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