『堤防のスイミー』 作家 槇本大将
2020年11月14日(白帯)
「堤防のスイミー」
作家 槇本大将
カラス貝より真っ黒で
小さく泳ぐスイミー
堤防の岩かげに隠れて気付かれないようスイミーは
今は誰ともあいたくない
ここに隠れてれば平気
誰にも気付かれない
テトラポットの森の中
スイミー1匹ただよっている
真っ黒で小さく生きるスイミー
ここにいれば安全
残りの仲間の魚の事など今は考えたくない
スイミー1匹堤防でかくれんぼ
他の魚達は群れて誰かが大きな魚に食べられることで
自分を守ってる
食べられるのは他の誰かにして下さいと祈ってる
逃げまどう
他を出し抜く
スイミーはあの有名な話の後に
魚達にイジメられたんだ実は…
もう2度と堤防から出ていくつもりはないスイミー
他のヤツラの事なんて知ったことか